荒井由実 - やさしさに包まれたなら
「神様がいて」に宿る神様
お世話になります。ソフティです。
魔女の宅急便のエンディングテーマでもおなじみのこの曲。荒井由美時代の曲で、みんな大好き。巷ではありとあらゆるアーティストがカバーしており、キングオブカバー曲でもあります。
この曲、どの部分に魅力を感じますか。
いや、そりゃもう、頭から尻尾までどこを切り取っても名曲であるのですが、自分は、歌い出しで完全にノックアウトです。
「小さい頃は神様がいて」
この、かーみさまがいてーの部分!ここに本当に神様がいます。
ここの響き、少し寂しげなAマイナー的なコード。(実際にはE♭m7)
小学生の頃、夏休みに過ごした思い出のあの場所、その空気感、ノスタルジックなイメージ、そんな物懐かしさが、この1フレーズに凝縮されていると言えます。
最近はエモい、と表現したりしますかね。
もう聞いた瞬間にブワッと脳天に突き刺ささり、鳥肌が立つのです。
日常生活において、飲食店の有線、ラジオ、ライブ、ジブリ特集などなど、結構な頻度でこの曲に遭遇しますが、イントロからこの「かーみさまがいてー」までに全身全霊をかけて聴き入ります。
ディテールに神は宿るって言いますが、この部分、とんでもない神が宿ってます。(この言葉の本来の意味からは異なりますが・・・)
あと、ピアノ弾く人限定の話題ですが、原曲キーがフラット6つも付くので、原曲で弾くとなると実はなかなかやっかいなのです。ところで、ギターのコード譜とか見てると、シャープ基調のものが多いのですが、この曲はフラットだと思うのですよね・・・。どっちでもいいのかな。
それではまた。
SKETCH SHOW - Gokigen Ikaga 1.2.3.
進化形おじさんエレクトロニカ
2002年、高橋幸宏、細野晴臣、(一部)坂本龍一が参加し、実質YMOメンバーで作成したアルバム「Audio Sponge」。
- アーティスト: SKETCH SHOW
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2002/09/19
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 31回
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その頃よく聴いていたカフェで流れていそうなクラブ、ハウス系のキラキラポップとは全く異なる音に、最初は正直理解できませんでした。(今もそういうキラキラ系好きです)
しかし、スルメ効果がすごい。
聴けば聴くほど、色々な音がほど良い距離感、隙間に配置されていることに気付きます。
しかもロックで時にファンキーなベースラインが電子音楽の単調さをなくし、エレクトロニカだけど、妙にアナログ的で人間臭い、ハイブリッドな音楽なのです。
更に、なんだか音質がとても良い。
オーディオ界隈の知識は無いので詳しいことは分かりませんが、クリアなのです。
それぞれの音色が自分好みであることも考えられますが、それぞれの音像がハッキリしている気がします。
さすが、生きる伝説級の人達が作るアルバムは一味違います。
さてそんなアルバム中、一際、マニアックでおじさん臭がほのかに漂う曲が本日の一曲です。
Gokigen Ikaga 1.2.3.
Sketch Show - Gokigen Ikaga 1.2.3
もう曲名からして、ニヤリ。
「ごきげんいかが」ってね。
しかも、普段歌詞をほとんど聴かない自分でも無視できない存在感のあるボーカル。
「ヒアウィーゴー、エブリーボディ、カモン、ロックンロール。
ユゥーアンミー、ミーアンユゥー、レッツ、ロックンロール。」
ですよ。
もう最高でしょ。
この少しかったるい感じで、日本人英語的な発音で「カモン、ロックンロール」って、絶対狙ってますよね。
見事にその術中にハマります。
リズムも秀逸です。
冒頭、長いロールの後のスネアで
「タタッタッタタッタ、タタッタッタタッタ」というリズム。
これがまたおじさん臭というか、絶妙な古臭さを醸し出しており、これがもう一回りして、逆にカッコいいんです。
そしてこの歌詞
「ロックの仕事に携わり
今では地道にやってます。
心のヒダに隠された
俺らの匂いを嗅いだみな。
ハルオミとユキヒロの
ごきげんいかが ワン・トゥー・スリー」
俺らの匂いを嗅いでみな、ですよ!
めっちゃ攻めてますね(笑
この曲ってスネークマンショーの「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」という曲が原曲なのですね。
「スネークマンショー」-「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」
うわ、すごい。なんてクールな曲なんだ・・・。
1981年って40年近く前ですよ!(ただいま2019年)
歌というか語りが、素晴らしい。
あかん、夢に出てきそう。
原曲が偉大すぎて、それを生きる伝説がカバーすればそりゃ飛び抜けますね。
それではまた。
コトリンゴ - To stanford
サビの一瞬で天才確定
お世話になります。ソフティです。
映画「この世界の片隅に」のアカデミー優秀音楽賞を受賞したりと大活躍のコトリンゴさん。デビューしたての頃からめちゃ好きでした。
月桂冠のCMではじめて「こんにちは またあした」を聞いたとき、あのピュアな歌声とメロディに心を奪われた人はきっとたくさんいるはず。おや、もう10年以上も前ですね・・・。(この記事を書いているのは2018年5月)
CMで流れる音楽が、またいいところで切れるんですよ。この続きはどうなってんだ!?と。
で、ようやくCDが出て一曲通して聞いた時、まさかこうなっていたとは!とひとりで感動したことを覚えています。
期待を裏切らず、一番好きな展開でしたね。
そして2007年のファーストアルバムリリース。タワーレコードのインストアライブにも行きました。
あの頃はバークリーを卒業されて、日本に戻って来られたときで、ライブ後のサイン会で、何か会話した思い出をつくりたい!でも何を話していいから分からない!とパニクった結果、
「えっと・・・い、今は日本に住んでるのですか!?」
「え?あ、はい・・・。」(会話終了)
突然住んでる場所聞かれたらイヤですね・・・。
「がんばってください!」とか言えたら良かったのに、あの頃の自分。
他にも色々と好きな曲はあるのですが、その中でも個人的に神懸っていると感じるTo Stanfordについて、です。
2枚目のアルバム「Sweet Nest」の最後に収められています。
イントロのピアノからもう凄くて、ちょっと普通には出てこないフレーズで、哀愁の中に懐かしさを感じます。
1:48あたり~間奏
ジワジワと最後の大サビに向けて盛り上がり、この先の鳥肌ポイントを待ちます。
2:13 大サビ
「雨の日も~」
きました。なんというか、身体は宙を舞い、物語は大団円に向かっている、そんな感じ。
2:36
「いつまでも ここに いたい」
ここ!このフレーズ!
このサビのこの瞬間、グサリと心に何かが突き刺さります。マイ殿堂入り確定!
この和的なメロディとコード感がここで突然現れるわけです。天才やで。
この曲、頭から終わりまで、センスの塊のようなメロディとコードだと思います。
坂本龍一教授が自らのソロアルバムの中にピアノインストとして載せるほどです。大抜擢。もう間違いないだろうと。
あぁ、久しぶりに聴き直したら、染み入りますね。
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それではまた。
スピッツ - Y
木管楽器の温かさと芸術的な間奏
お世話になります。ソフティです。
超名盤、スピッツの「ハチミツ」、皆さまはどの曲が一番お好きですか?
流行りの音楽に興味を持ち始めたころ初めて買ったCDはチェリーでしたが、そこでスピッツを好きになり、このアルバムに出会いました。
ぼくは、回答を2パターン用意してます。
※ちなみに何度か書いている通り自分はあまり歌詞を考えて聴きこむことをしません。
① 表向きは ・・・「愛のことば」
切ないギターのイントロから歌い始めのメロディがとんでもなく心にキュンときます。もうここが全てと言っても過言ではない。
②でもちょっとマニアックな視点から・・・「Y」
アルバムの中で隠れた名曲として挙げられることの多い(と勝手に思ってる)、この曲、間奏が非常に感動的なのです。
1:29 ~
「やーがーてー」のサビから入るドラムのタム「ドン、ドン、ドド」のフィルインのゆっくり具合と右から左に音が振られていくのがクセになる。
2:07 ~間奏
ここからが、もう最高。
木管楽器(ここではクラリネット、オーボエ、ファゴット)の音色がとても心地よい雰囲気を作り出しています。
そしてこの楽器隊の絶妙なメロディとハーモニー。
リズムでは、打ち込みっぽいカラッと乾燥したスネア(と言ってよいか分からないウッド調の音)がまた木管楽器の温かさを引き立てます。
2:23 ~ 鳥肌MAXポイント
前述の印象的なタムのフィル「ドン、ドン、ドン」から入る木管のメロディ。
ここからの4小節、ここ!めっちゃ気持ちよくないですか。
更にこの部分の後ろで流れる合いの手のメロディがなかなかニクく、至福の瞬間を作り上げています。
このタムのフィルの入り方と木管楽器たちがこの曲最大の美しポイント。なんとも芸術的です。
また、最後のサビでも効果的にファゴットが「ポポポポ」っと合いの手を入れており、木管万歳、大満足な一曲です。
ポップスでこんなに美しく効果的に木管楽器を入れている曲を知りません。(きっと知らないだけで、あるはずなので知ってる方は教えてください)
しかし、この曲がライブで演奏されることは、他の楽器であの間奏を表現するのは難しいでしょうし、なかなかないだろうな・・・。
それではまた。
坂本龍一 -1919
和音のぶつかり、緊迫感
お世話になります。ソフティです。
音楽において個人的に心地良さを感じる音楽のキーワードとして、ミニマル、緊迫感があります。
ミニマルミュージックというと反復音楽のことを指すと思いますが、まさにミニマルで緊迫感のあるお気に入り曲が教授こと坂本龍一さんの「1919」です。
この1919が収録されている「1996」というアルバムは、ピアノ、バイオリン、チェロというトリオ編成で過去の代表曲を演奏している、まさにベスト的な1枚です。無人島に1枚だけ持っていってよいアルバムと訊かれれば、迷わずこのアルバムを挙げます。
Ryuichi Sakamoto (坂本龍一) – 1996
※ 「1919」は17:50あたりから
前置きなく突然始まる暴力的な和音のぶつかりとリズム、バックで流れる謎の演説。
1919年のレーニンの演説を曲に乗せているから1919という曲名。
緊迫感のあるコード進行が最高に痺れます。
コードとは和音のことですね。和音が低音域で固まっており重厚感がハンパないです。例えるなら、BLTサンドにローストビーフ(グレービーソース)、チーズ、タマゴ、マヨネーズトッピングされているような・・・、つまり、重くて濃いのです。そんなサンドウィッチを食べたいと思うかはさておき、この和音の塊がなんともクセになるのです。
しかもそれら極厚サンドが様々なバリエーションでフォルテ(ピアノが弱、フォルテが強、音楽の授業でも習ったような習ってないような)でダ、ダ、、ダダ、ダと刻むものだから、それはもう凄いインパクトです。
生楽器でテクノ的な手法が取られている、とwikipediaでは紹介されてますね。なるほど、確かに、同じフレーズが繰り返され、トランス状態に陥ります。
この曲、全編を通して大好きですが、特に緊迫感の増す以下部分は聴いていてハラハラドキドキです。
1:13 ピアノ ポリリズム
メインのテーマの後、ピアノが8分音符で8音のフレーズを繰り返し、その後、8→7→6→5→4→5→6→7→8と音数が1つずつ下がり、また戻るという、いわゆるポリリズムが出ててきており、緊張感を高めています。
ここ、実際に弾いてみると、一音でも外すと修復が難しく神経を使います。ものすごい緊張感の中、指はもつれてきそうな状況で、戻ってきてピタッと他の楽器と拍子が合うとアスリート的な達成感を味わえます。
「ポリリズム」って聞くと、やっぱりPerfumeを思い出す人も多いのではないでしょうか。ばくはこの歌でポリリズムという言葉を知りました。初めてきいたとき、ポリリズムリズムリズム・・・って変拍子になってなんだこれは??と。そして、これ、1919のあれと同じパターンのやつだ!と思ったわけです。
もう1つ、話がズレますが、Perfumeのポリリズムのあの特徴的なシンセのリフってUnderworldと瓜二つですよね。これまた初めてきいたとき、Underworldとのコラボレーションかと勘違いしました。これは「ポリリズム Underworld」等で検索しても出てくるネタですね。
3:10 チェロ ポリリズム
今度はピアノに代わりにチェロの出番です。がんばれ!と心の中で叫びます。
3:52 チェロ ソロ
直前のポリリズムの緊張の糸が切れたかのように自由でダイナミックなソロが展開されます。チェロは教授の盟友ジャキス・モレレンバウム先生ですが、ここぞとばかりに爆発したソロを展開されています。
※モレレンバウム氏については、ウェブ検索すると色々出てきますが、教授作品のチェロ奏者としては必ずと言っていいほど参加されてますね。教授との共演では、ボサノバのカバー曲集「CASA」、「A Day in Ner York」が、かなりいい味出てます。ブラジル音楽のカバーなのに、個人的に、これぞ教授のピアノ!といった演奏が楽しめます。更になぜだかたまに和の響きが感じられ、でも全く違和感を感じない、唯一無二の奇跡のアルバムと思っています。いつかそのアルバムの中からも曲紹介したいです。
さて、1919はライブ版にて色々なバージョンを聴くことができます。自分で確認できたところでは、この1996以外のアルバムで4バージョンがありました。
またyoutubeで検索すると、CDリリースされていない多くのライブ動画を見ることができます。
- アーティスト: 坂本龍一
- 出版社/メーカー: FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC.
- 発売日: 2016/11/16
- メディア: MP3 ダウンロード
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① the very best of gut years 1994-1997
豪華で重厚感のあるオーケストラバージョンです。音のダイナミクスがすごいです。
② IN THE LOBBY AT G.E.H. IN LONDON
ピアノとチェロにパーカッションが入る珍しいバージョン。
このアルバム、ライブ音源なのですが、最高にアットホームな雰囲気で、皆ニコニコ笑顔になります。(個人的な感覚です)
- アーティスト: オムニバス,Towa Tei,中谷美紀,GEISHA GIRLS,ARTO LINDSAY,坂本龍一,Yukie,Vinicius Cantuaria
- 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
- 発売日: 1996/11/07
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③ GUT GUT / gut label Best Compilation 1919 (08/21/1996 Live @ Orchard Hall
1996ツアー時のライブ音源。ライブ色が強く、オリジナルよりかなり早いテンポで、緊張感が増し、この音源が個人的には一番です。途中のチェロの即興演奏もオリジナルのそれを凌ぎ、モレレンバウム先生、大爆発してます。
このCD、ちょっとレアかもしれません。音源自体は、DVDにもなっている1996 World Tourでのライブ音源ですので、そちらでも確認できます。
※話がまた逸れますが、このライブDVD、恐ろしく素晴らしいです。あんなに心身ともにエネルギッシュな演奏をする教授は、このライブが最後ではないでしょうか・・・。歌までうたってます。これ以降、悟りの境地が始まり、今(2018年3月)はもう仙人みたいな音楽になってます。それはそれで好きなのですが。
Ryuichi Sakamoto Trio World Tour 1996~Complete Version [DVD]
- アーティスト: 坂本龍一
- 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
- 発売日: 2003/11/26
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Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2009 Japan
- アーティスト: 坂本龍一
- 出版社/メーカー: commmons
- 発売日: 2009/09/23
- メディア: CD
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④ Ryuichi Sakamoto The Piano 2009 Japan Self Selected
ピアノソロツアーのライブベスト盤です。2台のピアノを並べ、1台は自動演奏で連弾しています。これのRiot in Lagosは圧巻だったな。
あと、オマケで、岡城千歳さんというピアニストが教授のピアノカバー曲集を出されており、こちらにも1919が収録されています。このアルバムは、プロのクラッシックピアニストの方が独自の解釈で教授のカバーを演奏するというコンセプトで、面白いです。
- アーティスト: 岡城千歳,坂本龍一,高橋悠治,ジューイン・ソン
- 出版社/メーカー: キング・インターナショナル
- 発売日: 2000/06/21
- メディア: CD
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更にオマケで、教授のカバーというと、こんなのもありました。オトマロ・ルイーズ プレイズ 坂本龍一。1919は収録されていません。岡城千歳さんよりも自由な解釈で演奏されており、若干ラテンテイストが感じられ、これまたとてもユニークなアルバムです。個人的にはやはりオリジナルには敵いませんが、選曲が(多分)通好みといいますか、なかなかニヤッとさせられます。EtudeやAfter Allとか。
それではまた。
大橋トリオ - Lady
感動的過ぎるサビのメロディとコード感
お世話になります。ソフティです。
大橋トリオさん、大好きです。
温かく存在感のあるボーカル、ゆったりリラックスして聴ける楽曲群、どこか切なさのあるメロディ。
ここがツボ!という曲はたくさんありますが、その中で最も好きな一曲を語らせてください。
メジャーデビュー時のファーストアルバム I Got Rhythm?から、トリを飾る「Lady」という曲です。ピアノ、ボーカル、エレピ(ローズピアノ)のシンプルな編成のこの曲、サビが凄過ぎです。
① 1:22 サビ
Have we ever seen the day at all
Wandering this life
この「the day - at all - wondering this life」の部分。
この部分、鳥肌マックスです。
非常に心の琴線に触れたメロディとコードワーク。特にat all からの wandering this lifeへ着地した時にいつも「す、すごい・・・!!」と心の中でつぶやくのです。この数秒で、ブワッと鳥肌が立ち、更に、次、
② 1:43 ~
When you call
When I say I'll let you leave with me
Let me be real
ここ!
「When I say I'll let you leave with me 」からの「Let me be real」の
高音のメロディ。このような前半と後半で盛り上げるメロディはよくあるかと思いますが、ここのLet me be realにて、無事に神の領域へ達します。
この①~②の流れで、完全にやられてしまいます。心の涙腺崩壊です。
初めて聴いた瞬間、マイ殿堂入り確定。そのくらい衝撃的でした。
この曲はその後も最後の大サビ(5:01~)で、今までとは違うコード進行で更に盛り上がったり、色々と大橋トリオさんの曲作りのテクニカルな部分を見せつけられたりするのですが、やはり、自分にとっては①で紹介したサビのメロディが最大のポイントとなっています。
4:13 間奏
あと地味にですね、間奏のエレピソロのソフトタッチ具合とタイミングの取り方が絶妙。この演奏も大橋さんですか?何でもひとりでこなして、天才ですよね。
いやはや、何度聞いても感動。
どうしたらこんなメロディーラインが生まれるのやら・・・。
ではまた。
久石譲 - アシタカせっ記
我が音楽熱に火をつけた一曲
お世話になります。ソフティです。
この曲で久石譲さんについて知りました。20年以上前の96年、この曲の衝撃より久石ワールドおよびサントラ熱に火が付きました。言わずもがな、ジブリの名作「もののけ姫」の劇中のテーマ曲です。
一般的には「もののーけーたちーだけー」の方がメジャーかと思いますが、もう圧倒的に自分はアシタカせっ記。(ちなみに「せっ」の漢字は宮崎駿監督の創作漢字らしいです。詳細はgoogle先生に聞いてみてください)
もののけ姫のCMで初めてこの曲を聞いた時の衝撃は今でも忘れられない。「なんだこの音楽は!?」と。そして、映画館でエンドロールが始まりエンディングテーマを聴き終わった後、呆然としてしばらく立てなかったことを覚えています。
あの頃はYouTubeどころかネットもない時代でCDを買うしかリピートで聴ける術はなく、でもお金もなく、友人から借りてテープに録音して、ずっと、ずっと、ずっと、家で聴いてました。(確か、テープとMDが混在している時期だったような)
ここではサントラで最後に収録されているアシタカせっ記 エンディングについて、ただ好きな部分を語ります。
イントロ〜メインテーマ
重厚なストリングスのイントロ。この何か始まる感で、期待値バロメーターが最大となります。
0:31 (メインテーマ)
ここから一気に鳥肌が立ちます。自分はこの和的なメロディラインがぐっとくる性質のようです。
0:55
この「ターンタ、ターンタ、ターン」というメロディが実にもののけ姫の世界感を表わしていると思うのですが、いかがでしょう。(意味不明?)
更に細かく言うと、2回目のターンタ(0:58あたり)がツボです。ここの和音、とても久石さんぽいと思うのです。
1:02 サビ前の副菜
中間部分。そして1:14からのメロディ。ここ、副菜でありながら感動的!心の琴線がブワッと揺さぶられます。
1:37 (メインテーマ 再び)
ここがね、鳥肌マックスポイントでして、メロディの音階が昇るのに並走して、ティンパ二のロールが入り、シンバルがシャーン!と鳴る。ここのティンパニ奏者はロールしながら鳥肌立ってますよ、きっと。
そして、色々ありまして・・・
3:22
自分はこの副菜が再び来るまでを、じっと待ち続け、この部分で一気にテンションを上げます。そして、最後の鳥肌スポットに備えるのです。
3:43 (最後のメインテーマ)
きました。遂にフィナーレです。サビのメインテーマをためて、からのゴー!(シンバル、ジャーン!)です。これまたティパニ奏者に限らず、ここ演奏してる人はめっちゃテンション上がってるに違いありません。ぼくも、この部分で鳥肌マックスです。
ところで、この曲のピアノの楽譜を持っておりまして、このティンパニのロール部分は左手でドのオクターブ(低いドと高いド)を交互にトレモロで演奏する表記となっています。この部分、弾くととても盛り上がります。ピアノ弾くとき、ここに命をかけている人は他にもいるはず。(「ピアノでアシタカせっ記弾くあるある」だと思う)
ちなみに、サントラ盤の1曲目に入ってる劇中冒頭で流れるバージョンのアシタカせっ記、こっちの方がまた良いのです。テンションの上がる振れ幅としては、こちらの方が高いかもしれない。
まず曲の頭に大太鼓が2発入っており、この先への期待感がハンパないです。来るぞ、来るぞ、と。
メインテーマに入るまでのイントロ部分ではシンセサイザーの音が入っており、これがまたキュンとさせるのです。
そして、一気にメインテーマで、シンバルがシャーン!です。低いテンションでワクワクしてるところから、ズバッと最高値にもっていかれます。あぁ、素晴らしい。
でも、もっと聴きたい・・・!ところで、スッと終わるんですよね。場面に合わせてます。サントラですから・・・。
このCD一曲目とラストのアシタカせっ記、ダイジェストとして一曲目を聴いた後に、最後のエンディングを聴くと、ほどよく満足します。
ところで久石さんの曲って、サビの部分、タンタンタンと音階が昇るメロディが多い気がします。いや、サビの手法として、そうすれば盛り上がるのでしょうが、なんというか、久石さん独特の響きというかメロディ感がありますね。
例
人生のメリーゴーランド (ハウルの動く城)
il porco rosso (紅の豚)
Two of Us (ふたり)
Oriental wind (伊右衛門のテーマ)
等
お、これは?と思うと、音楽「久石譲」とあり、なるほどやっぱりな!と得意げになったりします。
他にも久石さんの曲でいろいろ語りたい部分もありますが、それはまた今度にします。
それでは。